長野から福島へ移り、3年余りが経った。

長野では主に風景をモチーフに写真作品を制作していて、福島に移ってからもしばらくは風景を撮り歩いていた。しかし、長野と同じように撮影をしていても、自分が他の土地からやって来たよそ者という感覚が常に付きまとっていた。

街を巡り、ふと立ち寄ったカフェで写真を撮らせていただいた。これをきっかけに、其々の場所で働き暮らしている人たちの写真を撮らせていただくようになった。

撮影することで交流し、交流することで写真を撮るという行為を繰り返すうちに、見知らぬ土地はいつしか自分の居場所になっていた。