山に続く一本道を登って行くと、眼下の細長い谷沿いに、わずかな平地をモザイクのように繋ぎ合わせた棚田が現れる。

昔は沢沿いにずっと奥まで続いていそうだが、残っているのはもうこのシゲルさんの棚田だけである。